『6.5』

100点満点としたら65点。
先日ニュースで流れたこの「6.5」という数字。日本国民が実感している幸福感や満足感の現状を把握するために政府が今年3月に実施した「国民生活選好度調査」の結果だそうです。簡単に言うと、私たちがどれほど幸福を感じているかを点数で表した「幸福度」。この「幸福度」について、少し調べてみました。
「幸福度」=「GNH」という考えがあるようです。GNHとは、Gross National Happinessのこと。GNP(国民総生産)ならぬ「国民総幸福度」ですね。国の力や進歩を「生産」ではなく「幸福」で測ろうというこのGNHの考え方は、1976年にブータンのワンチュク国王(当時21歳!)の「GNHはGNPよりもより大切である」との発言に端を発しており、ヨーロッパ各国ではすでに調査が進んでいるようです。
GNHは、「物質的な豊かさだけでなく精神的な豊かさも同時に進歩させていくことが大事」との考えです。
1960年代~70年代初め、ブータンでは先進国の経験やモデルを研究した結果、「経済発展は南北対立や貧困問題、環境破壊、文化の喪失につながり、必ずしも幸せにつながるとは限らない」という結論に達したそうです。そこで、GNP増大政策をとらずに、人々の幸せの増大を求めるGNHという考えを打ち出しました。
ブータンは、国民1人当たりのGDPは低い発展途上国です。でも、GNHという指標を掲げて自然保護を優先的課題として取り組んできた結果、ブータンの国土の26%は自然保存地区で、72%は森林地区になっています。そして同時に、経済的には豊かでなくても、ホームレスや物ごいのいない社会を実現しているそうです。
今では「あなたは幸せですか?」という質問に対して、国民の90%を超える人が「幸せ」と答えたそうです。
今世紀は経済成長活動で犠牲にしてきた自然環境を真剣に考える時代でしょう。
今を生きる私たちが物質的な欲求を満たし幸せと感じる。でもその行為がこれからの世代に傷を残してしまって、はたして本当に幸せなのでしょうか?
物質的に非常に豊かな国である日本。高いGDP数値をもつ日本。中国にGDPが抜かれる云々という話もよくニュースで聞きます。でも、自分の子どもや孫が大きくなるころ「日本のGDPが増えていてよかった」より「日本のGNHが増えていてよかった」と私は思います。
テネリータは、オーガニックコットンを広く普及することで地球環境に少しでも貢献しようと考えています。豊かな自然環境を残すという行為は大切なことであり、ファッションを楽しみながらそうすることが出来れば幸せだと思います。
「物質的な豊かさだけでなく精神的な豊かさも同時に進歩させていくことが大事」
若干21歳でGNHの考え方を打ち出したブータン国王って・・・すごいですね。
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テネリータ開発生産 岡野 敦司
オーガニックコットンを伝え広げるために東奔西走する営業担当。服好き・話好き。