19件という件数が多いのか?少ないのか?というと、例えば、「タイムマシン」で検索すると80件、「特許にならない発明」ということで有名な「永久機関」で検索すると165件もヒットします。もちろんこれらの特許には「本物の」タイムマシンや永久機関でない発明もあるのですが、タイムマシンでは「内部重力波慣性重力波利用CTCドーナツ形タイムマシン」、「地球の時間を止めて過去や未来に行き来する装置」など、永久機関では、熱力学第一法則に反するため絶対に不可能とされる「第一種永久機関」という名称の特許があります。特許電子図書館には誰でもアクセスできるので、興味のある方はどんな内容の特許か調べてみたら如何でしょうか?面白いですよ。あと、「反重力装置」だと12件、きりがないのでこの程度にしておきましょう。
(そういえば「あかつき」は残念でしたね。次の金星とのランデブーに一縷の望みをかけましょう。「イカロス」は、ソーラーセイルによる加速、姿勢制御の成功が発表された後、最近金星を通過したようですが、この後、太陽周回軌道に入るのでしょうか?いつか、その名前の主と同様に太陽に近づきすぎて墜落するか、もうひとつの「イカロス」=小惑星イカルスとランデブーするようなチャンスがあるのでしょうか?)
これらの特許に比べて、19件という「オーガニックコットン」の件数は少ないといえますが、これは、オーガニックコットン製品を製造する上で、GOTS基準などの様々な制約があり、新しい工夫を加えるのが難しい為と思われます。この中からいくつか紹介しましょう。
「皮膚掻痒感軽減用肌着」:請求項1は、「ウコン抽出液で染色した繊維材料から構成されることを特徴とする皮膚掻痒感軽減用肌着。」で、請求項には「オーガニックコットン」は、含まれていません。ちなみに、「請求項」というのは、特許を受けようとする発明を特定するための事項を箇条書きした項目で、請求項を全部合わせたものを「特許請求の範囲」といいます。特許には「請求項」以外にもいろいろな項目があり、「オーガニックコットン」は「発明を実施するための最良の形態」の中に「ウコン抽出液による染色され易さや皮膚刺激の観点から天然繊維が好ましく、特に有機栽培された綿(オーガニックコットン)が好ましい。」と書かれています。ただ、この特許は出願されただけで、権利化することなく取り下げられています。
「カラーエネルギー及びクリスタルパワーを注入された衣服の製造方法」:請求項1は、「(i)適した天然の繊維/紡績糸/織物/衣服を選ぶ工程と、(ii)該選ばれた天然の繊維/紡績糸/織物/衣服を薬効成分を有し、全ての段階にバイオ酵素が存在するバイオテクノロジーを用いて天然染料で染色する工程と、(iii)天然に染色された衣服にカラーセラピーの原理に基づいてカラ-エネルギーを注入する工程と、(iv)カラーエネルギーを注入された要望の織物を得るように前記衣服を天然抗菌物質で処理する工程と、(v)クリスタルパワーを注入するために未処理のヒーリングクリスタルを衣服に組み入れる工程と、からなる衣服の製造方法。」と長いですが、請求項2に「該天然の繊維/紡績糸/織物はオーガニックコットン、絹、羊毛、麻、リネン及びその他同種類のものから選ばれる請求項1に記載の方法。」とオーガニックコットンが出てきます。「カラーエネルギー」というのは「天然染料で織物/衣服を染色することにより注入される。」そうです。「クリスタルパワー」は、「衣服の隠されたポケット内に宝石及びクリスタルを組み入れることによって衣服内に注入される。」ものだそうです。特許庁は「カラ-エネルギーを注入する工程」と「ヒーリングクリスタル」と「隠されたポケット」の具体的な説明がないことを理由にこの特許出願を拒絶しています。
「オーガニックコットン」を請求項に入れている特許は、上の特許の他に、あと2件あり、太陽光発電により通電する暖房便座シートにオーガニックコットンを組み込んだものと、スリング式子守帯のライナーをオーガニックコットンで作るものがありますが、後者は権利化することなく取り下げられています。
以上、特許の内容にコメントすることは避けて、事実のみ紹介しました。「有機栽培綿」でも5件ヒットするのですが、特許のお話は、またいずれ…。
茨城の畑では、キャベツも白菜もしっかりと巻いて収穫できるようになりました。白菜は漬物に鍋物にと活躍しています。ブロッコリーも大きくなり、大根、カブも立派なものが収穫できました。ホウレン草は、もう十分に食べられるのですが、霜にあたって甘くなるのを待っています。暖かい日が多いですが、筑波山麓に近いこのあたりでは、霜が降りたり、霜柱が立ったりする日も増えてきています。不作で貴重なサトイモや八頭も加えて、年末には正月料理用にいろいろ収穫しましょう。
前回紹介した農具小屋ですが、2ヶ月に渡る設計と部材の下準備の後、正味2日で写真のところまで組み上げました。小屋を立て上げる時には、いざ部材を組んでみると、釘の位置が悪くて2方向から打つとぶつかってしまって打てなくなる、などのトラブルが少しありましたが、2名で1日で仕上げることができました。後は、側面の壁板を打って、屋根を張れば完成です。出来れば年内に完成させたいところですが、遅くとも次回のコラムで完成した姿を紹介できるでしょう。
いつも緑色と茶色が多いこのコラムですので、年末のプレゼントとして、毎年この時期に行くつくばのシクラメン園芸農園の写真を紹介しましょう。今年は夏の暑さの影響で開花が若干遅れたようですが、今は立派な大きな花が所狭しと並んでいます。全国発送もしてくれるのでクリスマス時期の贈り物として最適です。
では、皆さん良いお年を!!そして、新年明けましておめでとうございます。
(知的財産部 岩崎)
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Organic
Exchange → Textile Exchange
~Becoming
more sustainable is not an option but a necessity~
「持続性(=環境配慮素材)を追求することはもはや選択肢ではなく必然だ」

ひと月ほど経ってしまいましたが…
10/27-28 New York でOrganic Exchangeの総会が開催されました。
32カ国から347名が出席されましたが、当初250名ほどの参加を見込んでいた為に一部の会場では立見が出るなど大盛況でした。
日本からは興和の他に、大正紡績㈱さんも初参加されて共に"Made in
Japan"をアピールしてきました。
今回のハイライトは、Organic ExchangeからTextile Exchangeへの名称変更でした。
オーガニックコットンを核として周辺の環境配慮素材も取り込んで、繊維産業の拡大を図っていくことを目指すという方針が万雷の拍手で採択されました。
講演者としてはパタゴニアの創業者のイヴォン・シュイナード氏やEileen
Fisherのアイリーン・フィッシャー氏など豪華な顔ぶれが揃い。会場をにぎわせました。
主な参加企業はadidas, C&A, Disney, Eileen
Fisher, Gap, H&M, Lenzing, Nike, Nordstrom, Patagonia, Puma, REI, Target,
Walmartをはじめ、農家・紡績・検査機関など多彩な顔ぶれでした。
私はBoard(理事)として参加していた為に理事会や担当者ミーティングなどであまりセミナーには出れませんでしたが、ノートをもった多数の人々が行き交う姿を見ていて、一緒に行動することの意義を大きく感じました。
日本も負けていられない!

メイン会場でのセミナー風景
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