新緑が眩しい季節になりました。
知的財産部 岩崎です。
定年退職した会社の友人が常磐道土浦北インターの近くで畑を趣味でやっているのを手伝っています。
畑は1,000平方メートル近くあるので家庭菜園の域を超えていて結構大変です。
それほど固い信念で無農薬を目指しているわけではないのですが、直接畑で調理して食べたりするので農薬は使用していません。

さすがに形は悪いものが多く、商品にはなりませんが、味は抜群で新鮮な採れたての野菜を美味しくいただいています。(虫の食べ残しをいただいている感はあります)
プロの無農薬野菜農家や有機栽培農園の皆様は商品になる作物を作っているのですから、どれほどの手間と愛情が込められているのかと、野菜を食べるたびに頭の下がる思いです。
前置きが長くなりましたが、というわけで、今回は農薬のお話。
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レイチェル・カーソンが
「沈黙の春」を著したのは1962年、有吉佐和子の「複合汚染」は1975年。
皆さんの2010年の春は、花咲き、蝶が舞い、鳥が謳う春だったでしょうか?
今さら、農薬とオーガニックコットンの関係は、お話するまでもなく、このブログでスタッフの皆が書いている通りです。
一部のオーガニックコットンのWEBサイトに書かれているような科学的に根拠のないオーバーな表現は無く、
「オーガニックコットンと農薬を使用している普通のコットンとは科学的に区別できない」と堂々と何人も書いているのですから恐れいります。
これでは、私の突っ込みどころがないではありませんか。
手前味噌になってしまいますが、テネリータスタッフは本当に真面目だな、と思います。
でも、「もう一つの」テネリータのブログにちょっと気になる内容がありました。
「全世界の農地面積で、コットンの栽培に使われる農地(畑)は約2%なのに、農薬使用量は全世界の使用量の約25%」という内容です。
ほかのオーガニックコットンのWEBサイトでもよく見かける記事ですが、本当でしょうか?
出典を色々調べて見ましたが、
『World Health Organization (1990) Public Health Impact of Pesticides Used in Agriculture. WHO: Geneva.』
によれば、コットン耕作地35.2百万haに対し全耕作地1,474百万haであるので1985年の時点ではコットン農地は
2.39% になります。
一方、「農薬の25%」については、なかなか良い出典が見つかりません。
一番信頼できてこれに近い正確な数字は、
『Allen Woodburn Associates Ltd./Managing Resources Ltd., "Cotton: The Crop and its Agrochemicals Market," 1995.』
に記載の「1994年の全農薬出荷額の10%、全殺虫剤出荷額の22.5%がコットンに使われている」というものです。
つまり、使用量ではなく出荷金額ベースの数字ということになりますが、それでも他の農産物に比べて比較にならないほど大量の農薬が使用されています。
食用ではないのでこれだけ沢山農薬が使われているのでしょうが、綿実油などとして一部は食料に使われています。
農薬の人体への影響は大いに気になりますが、また別の機会に。
これらの農薬がコットン農地にだけ使用されていれば良いともいえますが、結局、大量の農薬使用は、周辺の他の農地や作物や自然を汚染します。
農薬に汚染された自然では
農薬に抵抗性のある生物が生き残り繁殖します。結果として、自然な環境の「生物多様性」が破壊され、単純化された生態系は人間に対しても思わぬ被害をもたらす可能性があります。ただでさえ、原生林を開拓し、単一の作物を栽培することは、「生物多様性」を破壊する行為ですが、大量の農薬使用により自然破壊を更に促進する愚行は避けたいものです。
オーガニックコットンの意義は、
農薬による「生物多様性」への影響を最小限にとどめることにあります。
電気はどれも同じですが、水力発電、火力発電、原子力発電、太陽光発電、風力発電、あなたは、自分の身近でどの方法で作られた電気を使いたいですか?
オーガニックコットンと農薬を使う従来農法のコットンの違いも同じことです。
子供たちと生き物のために豊かな地球を残したいですね。
テネリータスタッフのオーガニックコットンへの熱い思いにつられて、思わず主観的なブログになってしまいました。
次回はもっと冷静に、遺伝子組換えコットンの話でもしましょう
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はじめまして。
興和総合科学研究所の所長をしていました岩崎です。
研究所では、独立行政法人農業環境技術研究所と共同で農薬の微生物分解を研究していました。
現在は知的財産部に所属して、研究所で得られた農薬分解微生物特許を利用してもらって、環境浄化技術を世の中に出そうと努力しています。
"農薬を使わないエコな繊維のオーガニックコットン…"
"かつて使われていたのに、自然状態では分解が遅く、いつまでも土の中に残り続けて、作物を汚染する恐れのある農薬を微生物で分解し、無害化する研究…"お互いにあい通じるものがある縁で、オーガニックコットン=テネリータのブログに
科学的な観点からの記事を書くことになりました。
記事を書く上では、出来る限り信頼のおける情報源をもとにして出展を明らかにしていくようにします。
よろしく、お付き合いください。
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まず、このホームページでもたくさん使われている「エコ」ってなんだろう?というところからスタートしましょう。
今回はWikipediaが主な出典でWeblioなどでも確認しています。
「エコ(eco-)」の語源はギリシア語のοικος(オイコス)で、家の、家庭の、家計の、という意味の接頭辞に使われます。
言葉=学問という意味のλόγος(ロゴス)と組み合わせて、ドイツのダーウィン主義生物学者エルンスト・ヘッケルが1866年にOekologie(生態学、英語でecology)という言葉を作りました。
「環境」は英語ではenvironmentですが、その「環境」と「生物」の相互作用を研究する学問がエコロジーなのです。「エコ」にも生物の棲む「家」ということで「環境」の意味はありますが、エコロジーが転じて「環境」という意味を持つようになり、最近では、接頭辞というより、その略語の「エコ」が「環境」「環境に良い」「環境保護」という意味で使われるようになっています。
「環境に良い家」とか「エコハウス」という言葉がありますが、元の意味を考えると「いにしえの昔の武士の侍が…」的な重複言葉だということになります。
長くなったので、この続きは次回に。
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